鉄の女

サッチャーが亡くなったね。僕の中でのサッチャーはもちろん、フォークランド戦争を指揮した敵国の首相である。当時の僕は子供だったから戦争があったという記憶もうっすらとしかなく、サッチャー像が作られたのはあとからのことであるんだけど。鉄の女と言うフレーズ、怒ったら怖そうな顔、こちら側の若い兵隊をたくさん殺した相手国のリーダーなんだから良いイメージがあるわけもなく、よくも知りもせずに何となく好きではなかった。イギリスにはエリザベス女王がいるから女性がトップにいることが不思議ではなかったけど、女王が穏やかで物静か見えるのに対し、サッチャーはその真逆だったからやっぱり印象は悪い。

政治家としての評価は今後の歴史が判断するんだろうけど、僕の印象としては「フェミニズム」をあんまり感じさせない女性政治家だった様に思う。女性であることをウリにせず、どっちかというと男より「男らしい」女性だった印象である。普通は女性であることを武器にして利用するんだろうけど、それをあまりしかったイメージなんだよね。

アルゼンチンではどんな報道になっているのか、気になって見てみたけど、日本よりはずっと大きい話題にはなっているものの、落ち着いた感じであった。写真で特集を組んでいたり、割と敬意を示している感じでもあった。色んな感情はあるだろうけど、それだけ時間が流れたってことなのかな。表舞台からいなくなってからは、息子に対する溺愛(ダカールの事件)とか、レーガンの葬式のイメージしかない。葬式に日本からは誰が出席するのかちょっと注目ですね。