イイ話

いつからだろう、ちょっとだけ人を感動させるイイ話が流行り出したのは。昨日書いた三国連太郎も、佐藤浩市が会見を開いたのを機に、なにやらいい話になろうとしている。。二人の関係をまるで、親子関係を超えた何かかの様に伝えているけど、普通に不仲だった事をいい様に捉えている気がしたんだよね。息子に対する関心の無さこそが三國連太郎の面白い所で、そんな親父に全く頼らずに、しかし同じ世界でなり上がった息子の関係は面白いけど、いい話ではないと思うんだよね。

少し前のYahooニュースに、たけしと志村けんの美談が嘘っぱちだった、というのがあって、読んだ人も多いと思う。フライデー襲撃事件のあと、軍団の面倒を見たのは志村けんだった、というイイ話なんだけど、これがネット上で広がっていたらしいのだ。余りにも広まったものだから、当事者が見かねて
「そんな事はなかった」
と発言するんだけど、すごく不思議な現象だよね。誰が何のために、何の得があってこのちょっとしたイイ話を作り上げたのかも不思議だし、それが多くの人たちの目に触れ影響を与えているのも不思議だ。まるで、求められているからここまでなっちゃった、という感じなんだよね。無意識のうちに世間はそういったちょっとしたイイ話を求めているのかね。