仁義なき戦い

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バイエルンに入団するゲッツエという選手がご覧の出で立ちで会見に臨んだ事が問題になっていて非常に面白い。
バイエルンのサプライヤーはアディダスであり、ナイキのデカイロゴTで記者会見に出るのは失礼な話。もしこれがナイキ側の指示なら問題ありだけど・・・、そんな事は明らかになるはずがないか。
カズがフットサル日本代表の時にアディダスをはかされたことは記憶に新しい。日本代表のサプライヤーであるアディダスは、契約にオリンピック以下の代表選手は皆アディダスを履かないといけない、という条件を盛り込んでいる。そのため、プーマしか履いた事のないキングカズがアディダスを履いたわけだけど、あの時の違和感というか、変な感じと言ったらなかったよね。あそこでアディダスが、
「カズは特別、どうぞプーマで」
なんて事になったら、さすがの僕もちょっとは好きになったのに。笑。

アディダスはこれ以外にもドイツ代表でも「選手は全員アディダスを履く」、フランスもたしか昔は「ホームゲームの時は全員アディダスのスパイク」という契約があり、「各代表の写真を撮るとき、前列はアディダス契約選手だけ」というものあったハズ。サッカー界に置いてアディダスは1つの権威であり、王様の様に君臨しているのだが、そこに食い込んでいこうとしているのがナイキなのだ。ナイキも正攻法で適わないとなると、こういった細い嫌がらせで対抗をしていると思えば面白いニュースである。

この対比は本当に面白いよね。FIFAもオリンピックと同じで、ヨーロッパの貴族社会やアングロサクソンが牛耳る社会である。ヨーロッパで生まれたアディダス、新興国のアメリカで生まれたナイキ。金がものをいうスポーツビジネスの世界でもまだ伝統や格式みたいなものが重要されるのだ。ナイキがW杯の公式スポンサーになる事は絶対にないんだろうなあ。