嵐のあと

 天災においては当事者でもない限り、そのほとんどが他人事である。たとえ自分の活動地域内であっても、自分に被害がない限りやはり他人事である。今回の台風では近くで色々とあり、脅威を身近に感じた。
 毎年この季節になると、こういった災害のニュースが必ずある。時には軽かったり重かったりと様々だけど、何もないということだけはない。おそらくこのサイクルは日本の歴史が始まる前からもでずっと繰り返されて来たもののハズなんだよね。毎回思うことは、日本人の先祖は良くこの土地に住み着いたなあ、ってこと。台風、地震、梅雨、雪。住み着かない理由のほうが多いように思える。
 今日の朝もまだ風が残っていたし渋滞も重く、焦る気持ちとは逆に車は進まなかった。僕と同じように朝からイライラした人は多かったはず。時間が経つたびにこっちの忙しさは増していくが、天気と空は次第に落ち着いていって、夕方前にはまるで何事もなかったかの様にケロッと元に戻っていた。自然とは本当に怖い、綺麗な空ほど怖いものはないな、と思ったのだ。