タトゥー

 なにやらタトゥーのお二人がまた来日されているらしいね。出稼ぎってやつか?僕の世代はおそらく、彼女たちの短いブームをちょうど見てきた世代で、当の僕はあの有名なMステドタキャン事件をリアルタイムで見ていたのを思い出した。1組のアーティストが自分の出番を飛ばした訳だから、誰かがその穴を埋めないといけない訳なんだけど、その役目を見事に果たしたのがミッシェル・ガン・エレファントだったんだよね。他の人たちはいきなり歌えって言われても歌えないのかー、とちょっとガッカリしつつ、ミッシェルはかっこいい!となったわけだ。生で演奏できるバンドが出ていなかった場合、あの夜のMステはどうなっていたのだろ。
 といいつつも、実は僕は当時のタトゥーさんの曲は割と気に入っていたんだよね。あの世代の若者なら誰もが感じるもやもやや焦燥感、閉塞感、そしてそれらを突き破る何かを表現している気がしたのだ。タトゥーさんは曲の間でキスやハグをするこで話題になり、良くも悪くもそこから火がついたと思うんだけど、その言動もそうだし、歌詞の中身も
「周りはすべて敵」
という感じがあって、それがすごく「青春」という感じがしたのだ。自分たちにしか分からない、でもそれでいい。自分たちを好きな人たちだけ分かってくれればいい!そういう面倒くさい感じ?まあ自分たちからそう仕向けているだけなんだろうけど(笑)。アルバムのタイトルが「200km/H in the wrong lane」といって、ちょっと格好いいフレーズで良かったんだよねー。日本だったらまだ稼げる、と思っているのかなあ。