墓地

 すごく前にも書いたと思うけど、街中にお墓がある文化はかなり独特である。ほかのアジア圏でもそうだったりするのかな。とにかく欧米文化では、
「角を曲がったらお墓がある」
というのはありえなくて、日本に来たころは本当に怖かったのを覚えている。「ゲゲゲの鬼太郎」とか見ていただけに、余計に恐怖心があったものだ。

 幕張のフットサル場まで走っていくとのコースにちょうど墓地がある。大通りからちょっと中に入って、山の斜面を削ったところに作られた墓地である。そんな広くはないんだけど、走っているコースより一段高いところにあるから、ちょっと圧迫感があったりする。いつもは夜走りながら通るので気にしていなかったんだけど、ちょっと前に明るいときにそこを走ったら、すごく手入れの行き届いた墓地だったんだよね。ごみも落ちてないし雑草一つ生えていなくて、供えられたまま枯れた花などもなく、すごく綺麗だったのである。墓地が綺麗なのはなんて言うか、メンテナンスをしている親族なのか担当の人なのか、誰かは分からないけどその人の気持ちみたいなものが見えてなんだか好感を持ってしまった。少なくとも人が定期的に来ているということではある、と思うんだよね・・。でも、残念なことに「犬の糞は~」、「ごみを捨てないで~」の看板もたくさんあって、ちょっと残念であった。墓地を汚す輩なんているのかと思うと、ちょっと寂しくなった。