恐怖感

 昔ボクサーの友達に、殴られるのは怖くないかと聞いたことがある。普通の人間なら反射的に背中を向けて逃げるのが普通なんだけど、そうならないのがボクサーである、とのことだった。と言うとカッコいいけど、実は逆で、
「どこからパンチが飛んでくるかがわからないことのほうが怖い」
ということが本当なんだよね、と言っていた。どうしても反射的に顔を背けたり目をつぶったりするものなんだけど、そうならないように頭と体で恐怖を理解できる様になるまでが一つの壁らしいのだ。克服というと簡単だけど、そこにはセオリーとかメソッドはなく、ただただ「頑張る」しかないらしいのだ。
 ということを、昨日のラグビーの試合を見ながら思いだした。特にタックルに行く瞬間ね。ダッシュで向かってくる100キロ以上あるゴリラみたいな男の腰めがけて突っ込んで行くわけでしょ?ちょっと間違ったら相手の膝があたる可能性もあるわけで、いくら体を鍛えても不安はないのだろうか。きっとこれにも理屈ではない何かが必要に違いない。ある意味怪我覚悟で飛び込んだ方が、ビビッて弱腰で行くよりいいんだろうしね・・。

ラグビー

 見ていて最高に面白いのに、ラグビーが日本でメジャーになりきれない理由はなんだろう。高度な戦術と共に日本人が好みそうな根性や我慢、団結がわかりやすい形で展開されるのに、である。自分が潰れても味方にボールを託すあの姿は大好物だと思うんだけどね。どんなに必死で相手陣地に押し入っても一つのインターセプトで瞬間的に全てが変わるスリリングさもあるし、変な話サッカーよりも観戦は面白そうだ。
 僕はずっとビジュアルがイマイチであることかなと思っていたんだけど、最近のジャージはもうラガーシャツじゃないんだね笑。サッカーのシャツと同じような進化を遂げていそうだ。ただ、選手はやはりゴツいゴリラみたいな奴らばかりで、時折鼻血をを出していたりするもんね笑。男としてはカッコいいと思うけど、テレビ映りがいいとは言えないのも事実・・。代表がもう1勝したら大きな変化がありそう。スコットランドはダメだったけど、次に期待だ。