あの男が帰ってくる!


傑作なまま終わった数少ないシリーズである「ボーン」シリーズの新作が公開される。すごくいい終わり方だったし、なぜ今更?と不安を覚えているのが正直なところ。予告編をみた感じではアクションがすごく派手になっていることと舞台がアメリカになっている所も心配な所である。ボーンシリーズの成功の要因の一つに、ハリウッドを離れてヨーロッパで撮影をした、というのがある。ハリウッドのシステムやしがらみから逃げるための作戦だったんだよね。それがあの独特な映像とテンポ感、変わった(当時としては)スタイルのアクションを生んでいるんだよね。この予告編をみた限りでは、ボーンシリーズが一番嫌っていた「無意味に派手なアクション」が連発されていて、なんだかなあという感じである。もっと心配なのは、現地の人と殴り合っている所を「彼が必要だ」と探しに行くところが「ランボー2」と全く同じな所である。僕は大好きだけど、ランボー2は底抜けに強いヒーローを流行らした映画として悪名高い。監督は今までも撮っている人だし、今の時代が前よりもずっとボーンシリーズに合っている気もするので、プラスな部分も多いと思うが、さてどうなるやら。色んな意味で楽しみだ。

怪我の回復

怪我と格闘中の先輩と久しぶりに蹴る。まだまだリハビリ中のようだけど、動きは衰えておらず一安心。また真剣勝負の場でユニをまとっている姿を見たい。期待だ。

開幕を一か月後に控えながら、怪我に苦しんでいる仲間が何人もいる。僕も何度も通ってきた道なので、その苦しみは良く分かる。もう蹴れないと医者からハッキリと宣告された足首の怪我、一年半。グロインペイン、半年。細かいけがは別として、長かったこの二つは特に苦しかった。なんとなく孤独だし、「どう?あとどれぐらいかかりそう?」と心配してくれる仲間の声掛けをも苦しく感じる自分がいた。心配はしてほしいが、あまりにも心配されると今度はウザったく感じるあの感じ。精神的にもう普通とは言えない状態だったかも知れない。

自分でそんな気持ちになったものだから、怪我中の仲間にはなるべくそういう言葉はかけないことにしているが、早い回復を願っていることだけはそれとなく伝えたい。戦力としてはもちろんだけど、やっぱり仲間の不在感って、結構大きいんだよね。好きな仲間と一緒に勝利を喜びあったり、負けを悔しがったりする、スポーツを通じて得られるこれ以上の幸福はないのかも知れない。そのためには全員揃っていないとね。