第3節

 会場に向かう途中、16号線で結構な交通事故が発生していた。僕がそこを通ったタイミングはおそらく事故直後。外車と軽自動車の衝突、どっちもかなりグチャグチャに形が変わっていて、事故の大きさを物語っていた。救急隊員に手を引かれフラフラで歩いている人がいて、運転気をつけねば、と背筋が伸びる光景だった。

 第3節は痛み分のドローとなった。先制されて追いつき、逆転してはまた追いつかれ離され、最後にどうにか追いつきなんとか負けなかった、という忙しく落ち着かない展開だった。プレイも試合の展開通り落ち着かないもので、終始イマイチだったかなあ。僕も先の交通事故と同じで、ピッチに出て早々に相手と交錯し尻を肉離れ。踏ん張ることが出来ずパスモトラップもシュート、思考までもが安定せず足を引っ張ってしまった。自分の尻を掴みながら、
「絶対に打撲だ!決して肉離れではない!」
と思いを強く持っていたけど、現実は厳しかった。なので、今日は一日を変な歩き方で過ごした。肉離れのあの刺すような痛みはあまりないし、内出血もしていなからそんなにひどくはない、はずだ・・・。とりあえずは安静にしつつ、時間と金をかけて最短で直してやる。すでに整体院の院長に見てもらう手筈を整えている。簡単にはあきらめんぞ。