チームメイト

 イチローはとんでもない記録を樹立する度に通過点という言葉を使っているよね。今回もベース上では極めてクールにつとめていけど、自分以上にベンチの中が盛り上がっていて照れくさそうに笑っているのが意外だった。会見では「これを目指してきたわけじゃないけど、ファンとチームメイトが喜んでくれないことには意味がないので嬉しい」とも言っていて、今までとはちょっと印象が違っていた。また、ちょっと涙を滲ませながら「最高のチームメイト」という表現をしていて、またまた意外であった。僕のはでイチローは孤高の男で、環境や周りに影響されないタイプ、というイメージがあったけど「記録よりチームメイトが大事」という言葉にはそのレベルでもそうなのか!ということが知れて嬉しかった。
 色んな意見があるだろうが、僕の中ではやっぱりあれは参考記録だと思う。だが、長年プレイして来た男がとんでもない記録を達成した会見の場で「チームメイト最高」と発言することの方が、どんな偉大な記録を達成するよりも価値があるんじゃないかと思う。