歴史のミステリー

ラングドンシリーズをテレビでやっている。僕はダン・ブラウン作品は全部読んでいて、映画もどれも何度も見ているからファンと言っても良いんだろうけど、この人が好きなのではなく「歴史+ミステリー」という響きが大好きなのである。まあ、男子なら少なからずこういう面は誰にでもあると思うので、理解していると思える。やがてこれが都市伝説につながったり、不思議な話につながったりするんだけど、「歴史」という単語にちょっとしたリアリズムと説得力がああって、なんていうか、頭が良くなった気がする笑。
 それにしても、すごいなあと思うのはヨーロッパの歴史だよね。宗教、芸術、そしてそれらにまつわる偉人や変人、伝説。その一つ一つに裏話があり、陰謀説があり、そしてずっと隠されてきた「真実」があることを考えると、それだけでワクワクしてくる。行ってしまえば「インディー・ジョーンズ」も同じジャンルなんだよね、僕のなかでは。古い書物を紐解きながらの冒険、それも過去に隠された秘密に挑むような、そういう物語っていいよね、映画でも小説でも。今度公開される「インフェルノ」がそこまで歴史的要素は多くないけど、楽しみだ。

マラドーナ

 マラドーナの喧嘩の話だけど、誰にでも噛みつくマラドーナでありながら、実はかなり面倒見がいい親分肌で、人徳がある一面がある。ヴェロンがワールドカップ敗退の戦犯にされた時も、わざわざテレビにでて「ヴェロンは紳士であり、男としても選手として最高の人間である。彼に非は何一つない」と本気の弁護をしているんだよね。自分が代表の監督になってた時もヴェロンを使っていたし。後半はベンチを温めることも多くなってから不仲が噂されたけど、その時も公式に否定している。まあ、監督をしていた時のワールドカップの様子を見れば、選手がいかになついていたかがわかる。実際には常に弱者の立場で、敗者や弱い立場の人の側に立つような思想の持主らしい。反体制的な行動もそこから来るかもしれない。

 僕らがニュースから受けるマラドーナの印象は「ちょっとアレな奴」というフィルターがかかっていて、どうも湾曲されている気がする。でもまあ、湾曲はされているが、決して普通の人ではないことも事実か。ただ、ひとたらしというか、人に愛されるというか、魅力的な人であることは間違いないんだろうなあ。昨日の映像を見ている限りでは、走るどころか歩くことも大変そうだけど、とりあえず元気でいてほしいものである。