妖怪になった。

 子供がどうしても寝ないときに誰もが歌を歌って聞かせると思うんだけど、僕の場合は圧倒的にレパートリーがないため、良くゲゲゲのテーマを歌って寝かせたものである。真夜中にその選曲はないなあ、と自分でも思う笑。けど効果的なんだよね。
 ミズキ先生は、妖怪の世界を描いている間に自分自身もそっちに行っちゃって、自分自身も妖怪になっていると思ったんだっけどね。だから「亡くなった」というイメージがこれほどピンと来ない人もいない。僕は熱心なファンでもないし、好きでちゃんと見たのは「墓場鬼太郎」ぐらいだけど、この作品こそ死について真摯に描ているのが印象深く、戦争体験がもたらした死生観なのかなあ、と思ったりした。
 やっぱり死なないで妖怪になったんじゃないか?と思うことにした方がいいのかな。墓場で運動会の応援ってことか。