ものの価値と豊かさ

 @15から紅茶を頂いた。これが凄くいい香りで毎晩飲んている。容器からして高級感があって、その味や香りを感じる度に無粋ではあるが
「これは中々の値段するんじゃないのか?」
と考えたりする。特に香りには何かをリセットしてくれる感じがあって、一日の終わりにピッタリとマッチする。
ものの価値がどんどん下がり、僕が若かった頃よりものを安く買うことができる世の中である。特にファッション関係では顕著で、ユニクロとSOPHの区別がつかない時あるもんね。いい事だと思うけど、ある種の寂しさを感じない事もない。
これって多分、自分がどこで豊かさを感じるのか、って問題だと思うんだよね。一日の終わりに仲間がくれたいい紅茶を飲む事に僕はその豊かさを感じるのである。そこにはその紅茶の価格は関係ないんだけど、間違いなくイイものであるというその事実が特別にしてくれるんだよね。
僕はブランドや高級品をあんまり信望してはないが、自分が好きで信じるものには、自分が価値を認めたものにはあんまりビビらずに財布を開けられる人間でありたい。高級なもので身の回りを固めるより、納得して買ったものを100%楽しめることこそが「豊かさ」なんじゃないか、と思ったりする。どれだけ持っているかじゃなくて、持っているものをどれだけ愛せるか、そしてその価値を認められるか。かな。