トムクルーズ

真似をしたくなる、トムクルーズの新作
「オブリヴィオンヌ〜」
の発音。なんだかカッコいいんだけど、意味がサッパリ伝わらない所がいいよね。笑。さっき観てきたけど、感想は今度。

そう言えば、トムが来日していいともに出て、爽やかさ100%だったとか。ある世代にとっては、トムはハリウッドそのものなんだよね。トップガンの前から知っている人も多いだろうし、常にトップ君臨しているし、何よりも常にサービス精神満点だから根強いファンがいる事はよく分かる。

僕もデイズオブサンダーの頃から好きだったんだけど、サイエントロジーの話題が出始めたころから?マークが灯って行った。その頃からトムの映画は全て、
トムのトムによるトムが格好良く映るトムのための映画
になっていって、詰まらなくなったんだよね。そう言う事もあり、今回の「オブリヴィオンヌ〜」は不安だったけど、これはこれで凄く楽しめた。

トムってもう50を超えてるんだよね…。なんか、存在自体がもう映画だわ。

ルビー・スパークス

7564ef002e044c847fc16fc456c71aa6RUBY SPARKS
監督 ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス
出演 ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング

19歳で天才作家として華々しくデビューした主人公だったが、その後10年間にわたりスランプに陥っていた。10年もかけないといよいよ不安もつもり、周りとの関係を上手くこなすことが出来ず精神カウンセリングにも通っている。回りからは「天才」と評価されながらも、で、次の本は?一発や?との声が聞こえている。

そんな主人公だが、ある晩、夢でみた自分の理想の女性「ルビー・スパークス」を主人公に小説を書き始める。するとある日、目の前にそのルビーが現れ、主人公と一緒に生活を始める。とにかく、自分で作った存在だから、自分の思い通りに動かすことが出来る
「ルビーはフランス語を話す」
とかけば、実際のルビーもフランス語で喋り
「料理がうまい」
とかけば、料理も上手くなるのだ。当然主人公は自分の理想の女性だから、主人公の日々は一転してバラ色になっていく。が、彼女は想像の産物。かと思ったら、他の人にもちゃんと見えて話をすることもできる。ルビーはたしかに存在しているのだ・・。まあ、案の定2人の関係は絶頂を境にどんどん下っていき、最後にはドラえもんの一話のような展開になっていく。

主人公はルビーを好きなように出来るのだが、彼女を細かくデザインすればするほどルビーの魅力は失われていく。後半ではいじればいじるほど駄目になっていき、2人の関係は微妙にずれていく。自分の思い通りにすれば上手く行きそうな感じがするんだけど、どうもそうではないようで・・。

アートワークや紹介のされ方から、ムダにお洒落で敬遠してしまいそうな一本だけど、人と人のつながりにかなりいい所まで突っ込んでいて好感がもてた。想像の産物である彼女の謎を楽しむ見方もあるけど、自分が求める理想は本当に理想なのか、いいことなのか、この問いも面白い。救いのある終わり方も良く、大満足だ。