炎上で人は死ぬのか

病院での会計時に名前ではなく番号で呼ばれたことに激怒し、金を払わずに病院を去り、その時の顛末をブログに載せていた議員が自殺したらしい。ブログを書いたのが6月5日。それが大炎上を起こし、6月17日には会見を行って謝罪を行うものの、その後も辞職を求める電話やメールはやまず、6月25日に自殺、という流れである。その時のブログは削除されているが、ネットのあちこちで読める状態になっている。読んでみるとそりゃあ炎上するわ、と思うほどの内容で、叩かれるのは仕方のない、いやもはや当たり前な気すらする。いい大人で、尚且つ立場ある人がそういう行動を取るのも驚きだけど、それを書いて公表しちゃう神経の方が明らかに問題である。ブログなんて書いている間に何度も読み返すものだから、その間に気持ちが落ち着いたり、こりゃイカンと気づいたり、書いちゃったけど公表は辞めようと思えるはずなんだけど、それがないんだよね。それどころか、怒りが爆発して燃えている感じが文面から匂ってくるのである。この、
「我慢出来ずに書いたものを発表しちゃった」

「自殺した」
この両方に精神的なバランスの悪さが見えて、似ている気がする。書くときは凄く強気なんだけど実際は弱い、という危うさ。

それにしても、何とも後味の悪い事件になってしまった。今頃、テレビなどで叩いた人達の心境はどんなものなのか。これで叩いた事を反省したり、意見を変えたりしたら余計変な事になりそうだけど、全員複雑な思いでいるに違いない。

自己批判

コンフェデが3連敗で終わった。優勝を狙っていく、大会前に威勢のいい言葉が飛んだだけに色々と注目が集まったけど、終わってみれば順当な結果。予選突破はブラジルとイタリアだろうってことは世界中の共通認識だっただろうし、中途半端にいい結果が出てしまっていたら余計に危なかった気がする。仮にブラジルに惨敗、イタリアには惜敗、メキシコに勝ってしまっていたら「日本代表は強い」ということになり、今と違った気持ちで本大会に挑むことになっていたはず。よく考えたら、日本は勝ちすぎていたとも言える。予選も楽勝だったし、アジアカップも優勝。「勝つのが普通」、とまではいかなくても「まあ、勝てるっしょ」という想いはあったのかも知れません。そういう意味で、勝っても負けても得られるものがあまり変わらないこのコンフェデはいい練習台だ。

紹介された選手達のコメントには、自分達に向かれらた批判的な言葉が多く、なんだか萎えてしまった。足りないとか、このままでは駄目だ、あまりにも差がありすぎる等、必要以上に悲観的な言葉が多くなんだか凄く悲しかった。これは「優勝を狙っていく」と言ってしまったことへのフォローで、突っ込まれる前に、攻められる前に自分達から駄目だしをしておこうという自衛手段なのかなあ。自分達に対し、厳しく考えていますという姿勢は必要だと思うけど、何も外に出さないといけないものでもなく、心に秘めて行動に移すべきだと思うんだけどね・・。でもまあ、それだけ本気でブラジルに勝つと思っていた、勝てると思っていた、という価値観の中から生まれた言葉だと信じたい。