野球は難しい

 今回のWBCは、日本の野球のレベルの高さを再確認した大会であった。一つの走塁ミスについてこれだけの議論が生まれる国はないだろう。サラリーマンがビール片手に「ダブルスチールは・・・」なんて口にしているのは日本ぐらいに違いない。あのプレイに関して色々な意見があるだろうが、個人的にはアレは勝利への可能性にかけた勝負プレイで、それが外れただけのことだと思っている。台湾戦では上手く行ったけど、今回はダメだっただけのこと。
 そもそも野球における一発勝負には運の要素があまりにも大きい。さらに今大会では投球数に制限があったり、三位決定戦がなかったり、選手に負担をかけないという所から始まっていて、普段は長いシリーズを戦う日本球界には難しい側面があったに違いない。使用しているボールも違うし、3回目にしても未だレギュレーションが難しい。
 野球は不思議なスポーツで、勝つときは一人の選手の近力で勝てるんだけど、負けるときは「誰もが悪くて誰もが悪くない」んだよね。わかりやすくミスを犯した内川選手を攻めがちだけど、その前に撃てていれば博打に出る必要もなかったし、打たれていなければ有利に試合を進めることが出来たはず。また、ダブルスチールが成功していたからって得点が入るとも限らなかったしね。たらればを並べればキリがないので、ここは、
「日本が3連覇しなかったので、他の国がへそを曲げずに済んだ」
という、ありえそうな展開にならなかったことをOKとして、次の大会を待ちたいと思う。。
 

こだわり

12456 ファッション系のものを買うときの紙袋やバッグをついつい取っておいてしまう僕である。たまあに使えたりするからいいんだけど、少し貧乏性な感じもしてちょっと恥ずかしかったりする。いざその紙袋を使える時がきても、今度は使うこと自体勿体無く感じることもあったりして、本末転倒である笑。
紙袋ひとつとってもいろいろと工夫が施されていたり、デザインが面白かったりするんだよね。それも一つのブランドイメージだから、どこも頭を捻るわけだ。そのブランドの紙袋を持ち歩いている人も広告になっているわけで、紙袋のデザインも商品の一つだと言える。
最近買ったもののスペアボタンがこういう小さな紙袋に入っていた。こういう細かいこだわりも大好きだ。小さなことだけど、満足感がちがってくるものだ。

ウォーリアースポーツ

soccershop_wstm201-hrdwarrior-sports

 

 

 

 見慣れないブランドのユニだけど、あのリバプールの今期のユニである。サプライヤーは「ウォーリアースポーツ」という信仰ブランドで、日本では鳥栖が採用している。本田がリバプール移籍?!というニュースのときにちょっと名前が出たかな。サッカーにおいては新興ブランドだが、アイスホッケーでは知られたメーカーのようで、今後はサッカーのスパイクも発売するらしい。サッカー市場に乗り出すわけだ。
 面白いのは、リバプールから攻めてきたところである。ビッグクラブにキットを提供するのがスポーツメーカーとしての最大の広告なのだが、当然競争は激しい。リバプールを落とすのに払った金額は発表されていないが、ADIDASやNIKEに勝ったわけだからとんでもない金額だったに違いない。それから、プレミアリーグってのも面白い。プレミアは案外閉鎖的で、決まりがある訳じゃないだろうけど、NIKE以外のサプライヤーは全てヨーロッパを発祥とするブランドだけなのだ。アンブロもルコックもカッパもヨーロッパが発祥なんだよね。NIKEと同じようにそこに入り込んだわけだから、大きな勝負に出て勝ったのだ。
 で、今後はサッカースパイクも出すんだけど、このブランドは実はあの「スニーカーのロールスロイス」を出しているNEW BALANCEの子会社なのだ。スニーカーがあれだけのレベルなんだから、スパイクも当然質の高いものになるはず。すでにネット上で画像を見ることが出来るんだけど、デザインがちょっと・・なんだよね。なんにせよ今後に期待だ。
 

大騒ぎ

san-lorenzo-papa-franciscoPapa_Francesc-San_Lorenzo-Argentina-Buffarini_ARAIMA20130316_0189_27 新しい法王がアルゼンチン出身ということで本国では大騒ぎになっているんじゃないかと思ってけど案の定のようだ。法王はサッカーファンで有名らしく、そのうえSan Lorenzoというチームのファンのようで、早速こんなユニが作られた。胸の部分に法王の写真が入っているのである笑。アルゼンチンの90%以上はカトリックだから出来ることなのかな。

このユニを着用した試合でサン・ロレンゾは退場者を出しながらも守り抜き、最後にはオウンゴールで勝つという展開だったようだ。早速法王効果か!?という事になっているらしい笑。キリスト教が薄い日本では報道こそされてはいるが、それよりももっともっと大きなニュースらしい。世界中のキリスト教信者は12億人とも言われているからね。とても大きな権力なのだ。

プログラムピクチャー

 昼間に釣りバカの再放送をやっていたね。多分「6」だったと思う。奥さん役がまだ石田えりだったから、練習に出るまでずっと見てしまった。奥さん役は断然石田えりがいい、と僕は思っているのだ笑。ハマちゃん役のニシダトシユキも若かったし、スーサン役の三国レンタロウもすでにおじいちゃんだったけど、それでも今よりはやはり若く見えた。時間の流れは残酷なものだ。釣りバカシリーズも22作品で日本最後のプログラムピクチャーとしての役割を終えている。
 そう、釣りバカを最後にして1年に必ず1本やるようなプログラムピクチャーは無くなった。今ではもう流行らないのかな。同じ登場人物たちが同じ様にトラブルに巻き込まれ、大体同じように問題を解決してやっぱりいい感じで終わる。見るほうも「いつもと同じ」であることを承知の上で観にいく。というより、それを期待し楽しみにいくのだ。いつも違う、予想外の展開はいらなくて、予定調和の世界が全てなんだよね。寅さんも、ハマちゃんもいつも同じ世界にいて同じ様に生きていて欲しいのだ。
 毎年一本作られるような映画は今では難しいのかな。松竹は大沢たかおを主人公に添えて「築地魚河岸三代目」というシリーズを作っていこうとしたけど人気が出ず、途中で終わってしまった。大きな資本を投じて大作を作って、広告をバンバンかけるという手法が取られている今、逆のことをするのは勇気がいるのかな。「踊る~」シリーズとかピッタリだと思うんだけどなあ。

花粉症

 朝から薬を処方してもらうため、病院に出向く。人気の病院なのか土曜日だからなのか、9時から診察開始なのだが15分前には10人ぐらいの列が出来ている。僕も列に並び、診察カードと保険証を出して取り合えず待機だ。
 診察が始まるともう戦争状態。暴れながら泣き叫ぶ子供、子供に負けじと大きな声を張り上げ患者を呼び出すナース、うるさくしている子供を叱る親。もう、薬もらうだけなんだけどなあ、と我慢をする僕。9:30ともなると診察室も待合室も混んでくる。座れずに待っている人も多い。病院だから仕方ないけど、ゴホゴホと派手な咳を繰り替えす人もいて、いい環境とは呼べない。気付けば7割以上の人たちはマスクを着用している。そんな中、丸腰の僕・・。走り回る子供、泣き叫ぶ子供、それを叱る親、咳を繰り返す大人、大声を張り上げるナース。僕の頭の中では野戦病院の映像が浮かんだのは言うまでもない。
 そんなこんなんで、やっと薬をもらって病院を後にする僕。朝から薬を服用していなかったので、もらったそばから袋に手を突っ込んで一つだけだして飲み込む。手が震えていれば通報されても文句は言えない状況である。ああ、花粉症・・。今後の人生、この季節が来るたびに僕はこれを体験するのである。面倒さや不便さよりも悲しさを感じるぜ。

今期のユニ

今期はユニが格好いいのが多い。特にNIKEのボーダーがあちこちで使われているので、ボーダー好きにはたまらない。
91833_en_maxi_012-13 CELTIC away
中村がいなくなってからは誰も注目していないけど、昔からユニの格好良さには定評がある。日本人選手がいなくなった今、ユニ好きの人は買いやすくなったと思われる。tn20130310003701サンフレッチェ広島 HOME
こちらのNIKEのボーダーシリーズ。紫のボーダーはいいね。半袖、半袖の下に紫のコンプレッションウエア、普通に長袖の選手がいるけどルール的にどうなんだ?どっちを選択してもいいという事になっているのかな。

20130316-100655.jpg鹿島アントラーズ HOME NIKE
毎シーズン安定した格好良さのアントラーズも今季はいい感じ。袖がややうるさい感じがするが、パンツの色と合ってる。鈴木タカユキが目立ちすぎだけど。

ARSENAL AWAY NIKE
アーセナルのボーダーもまたいいね。高校サッカーで多くの学校が採用していたボーダーが細いver.である。Atletico-ATLETICO MADRID AWAY NIKE
赤い部分が微妙、太すぎかな。

nike-soccer-new-zealand-national-team-2012-away-kit-04

NEW ZEALAND AWAY NIKE
これはボーダーと呼べるかどうは微妙だけど、非常にカッコいい。完璧なデザインじゃないか?白であろうホームが気になる。

やっぱりボーダーはいいよね。ボーダーは体が大きく見えて、ストライプはスラッと見えるということで、ボーダーはラグビー、ストライプはサッカーという価値観が昔あったみたいだがかっこよければなんでもいいか。そういえばKAZUの参戦で話題になったフットサル代表のプラクティスもボーダーという、非常にいいデザインだったね。kazu__

ここからちょっと面白偏

sk-slovan-bratislava-fc-tobol-kostanaŠK Slovan Bratislava
これはスロヴァキアのチームのユニ。ADIDASなのにスポンサーがNIKEという、ちょっとドキドキする組み合わせ笑。最後の文字にアクセントがついてるからもちろん、ナイキでない。

Recreativo-Huelva-Segunda-Equipacion-2012Recreativo Huelva away HUNMEL
スペイン二部のこれは珍しい。iida phoneの草間彌生がデザインに絡んでいるに違いない。
20130316-101358.jpgSeatle Sounders home ADIDAS
メジャーリーグサッカーは全チームがアディダスなんだよね。この多様性のなさがアメリカでのサッカー不人気の原因の一つに違いない。このベルマーレ配色はアリだよね。胸スポンサーがX-BOXというのもいい。

 

Spartak-Moscow-Away-Kit-12-13_display_imageSpartak-Moscow AWAY NIKE
よく見ると前面の色が着いている部分はスパルタの兵士のかぶとの形になっている。細かい演出、いいね。

 

それから、今季はフットサルブランドのJリーグ参戦が目立つよね。

20130316-102211.jpg
AC長野パルセイロはDUELO
703f0e4b

ザスパ草津はFINTA
2013uniform1st_01 VERDYはアスレタ
kobe_A_035 FC岐阜はgol.
F13SGK0001
ギラヴァンツ北九州はbonera

NIKEやADIDASだけでなく、色んなブランドがあるのはやはりいいですね。

ラスト・オブ・モヒカン

the_last_of_the_mohicans_1992_580x859_728160ラスト・オブ・モヒカン
監督 マイケル・マン
出演 ダニエル・デイ=ルイス、マデリン・ストー、ジョディ・メイ

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でもかなりキテいたけど、今後「リンカーン」の公開もある事だし「ラスト・オブ・モヒカン」を鑑賞。もう何度目か忘れたけど、いつ観てもいい映画である。本来はラブストーリーなんだろうけど監督がマンなものだから、骨太の男のドラマになっている。登場人物それぞれに自分の価値観があり判断基準がありそれに沿って行動するんだけど、いちいちそれを声に出して説明する様な野暮な事はしない。表情や目、行動で全てを示すんだよね。それが一々格好いいのである。
それから、音楽とスピード感かな。特にラストシーンに向かう最後の五分は映像もストーリーも速度を増し、それに合わせて音楽も高ぶっていって、それら全てが最後に一つに合わさってクライマックスを迎えるんだよね、しかもほぼセリフなしで。
舞台は独立戦争前のアメリカで、イギリスとフランスが戦争をしてそこにインディアン達が巻き込まれていくストーリーでなんだけど、そこで描かれるのは男としての生き方、自己犠牲、絆や裏切りである。なので、そのままギャングとギャングの争いの映画に置き換えても全然成り立つ映画である。さすがマン印。

ジャッキー・チェンがアクション引退

 ジャッキーがアクション大作をもうやらないと発言したらしい。童顔だから感じないけど、ジャッキーももうすで58歳、当たり前とも言える。というより、ファンなら
「生きているだけで儲けもの」
と思っている人も多いだろう。放送コードギリギリのアクションスタント失敗シーンを見た時の衝撃は今でも忘れられない。僕の映画の原体験の一つにベータで見た「酔拳」があるし、その後の作品も定期的に見ているだけにちょっと寂しくもある。ジャッキーの日本を舞台にした「新宿事件」は衝撃的だったし、震災のときにもすぐに立ち上がって台湾の芸能人を集めて寄付を募ってくれたし、日本とのつながりも強い。REEBOKのジャッキーモデルも持ってたしね笑。政治的な発言が目立ってきた頃からアクションには本腰を入れていない感じだったし、自然な流れなのかな。
 とはいえ、こういうのって一寸先は闇だからね。プロレスラーの引退と同じで、いつ撤回されるかわからないとも言える。「エクスペンダブルズ3」に出演するんじゃないかという噂もあるようだし、まだまだわからない。
 ジャッキーの映画を見た次の日って、学校では皆ジャッキーになっているんだよね笑。皆見よう見真似で「アチョー!」とか言い合ったものだ。最近ではそういうキャラを持った俳優もいないし、ジャッキーのアクションは「アクションと暴力とは全く違うものである」ことを理解するのに凄く良かっただけに重ねて残念だ。

今も

もう二年になるのか。自分の中での防災意識を含め、申し訳ないけど少しの風化を感じる。昨日からずっとテレビで流れている様に、すべては現在進行形で何もない終わっちゃいないんだけどね。大変な目にあった人たちや、今もなお苦しむ人たちの姿を見る度に、この実感のなさはどこから来るのか、毎回思う。距離もあるし、直接な被災者でもない僕だから言って見れば普通の事なんだろうけど、震災当時はこれでも恐怖や混乱を感じ、人間の団結や絆という言葉に特別な意味を感じていたこともあっただけに、なんだかなーと恥ずかしかったりする。が、今確実に感じているのは、いい話や泣かせる話、悲しいより、より具体的な内容を伴った話が多くなっていることである。もうキレイごとじゃ済まなくなっているのだ。
もはや戦後ではない、と言われた様にもはや震災後ではない、という日はくるのだろうか。言葉の上の意味だけではなく。戦後は終わっていないのと同じ様に、震災後もないのだろうか。