日本アカデミー賞

 野球があったり、サッカーがあったりと急がしい日にシレーッと日本アカデミー賞が行われていた。ザッピングしながら見ていたけど、舞台に上がる受賞者達は毎年同じじゃないか?と思ってしまった。ハリウッドと比べてはいけないんだろうけど、いつも同じ俳優たちといつも同じ女優達ばかりがイマイチ気分が載らなかった。層が薄いのか、規模が小さいのか、理由はたくさんあるんだろうけどまあ仕方ないことである。きっとどうせ作品賞もヨシナガサユリ様の「北のカナリアたち」が持っていくのだろうなあ、と思っていたけど、なんと「霧島部活やめるってよ」が受賞してしまった。これはかなりの英断じゃないでしょうか。有名な人もほぼいないし、大作というわけでもなく、「北のカナリアたち」が持つような「重厚な作品感」もない。「霧島~」は口コミで広がっていった作品ではあったが、人気になった頃に上映は終わっていた、という微妙なタイミングラグもあって見れなかった人も多かったんじゃないかと思う。それでもその口コミによってあっちこちで話題にあがり、再上映があったりと「内容」が評価され人気に繋がったのだ。最近流行りのTV局主導の大量スポット映画ではないんだよね。作品の面白さだけでなり上がった、それが「霧島~」であり、その部分が受賞に繋がったに違いない。これはいいニュースだ。