今も

もう二年になるのか。自分の中での防災意識を含め、申し訳ないけど少しの風化を感じる。昨日からずっとテレビで流れている様に、すべては現在進行形で何もない終わっちゃいないんだけどね。大変な目にあった人たちや、今もなお苦しむ人たちの姿を見る度に、この実感のなさはどこから来るのか、毎回思う。距離もあるし、直接な被災者でもない僕だから言って見れば普通の事なんだろうけど、震災当時はこれでも恐怖や混乱を感じ、人間の団結や絆という言葉に特別な意味を感じていたこともあっただけに、なんだかなーと恥ずかしかったりする。が、今確実に感じているのは、いい話や泣かせる話、悲しいより、より具体的な内容を伴った話が多くなっていることである。もうキレイごとじゃ済まなくなっているのだ。
もはや戦後ではない、と言われた様にもはや震災後ではない、という日はくるのだろうか。言葉の上の意味だけではなく。戦後は終わっていないのと同じ様に、震災後もないのだろうか。