プログラムピクチャー

 昼間に釣りバカの再放送をやっていたね。多分「6」だったと思う。奥さん役がまだ石田えりだったから、練習に出るまでずっと見てしまった。奥さん役は断然石田えりがいい、と僕は思っているのだ笑。ハマちゃん役のニシダトシユキも若かったし、スーサン役の三国レンタロウもすでにおじいちゃんだったけど、それでも今よりはやはり若く見えた。時間の流れは残酷なものだ。釣りバカシリーズも22作品で日本最後のプログラムピクチャーとしての役割を終えている。
 そう、釣りバカを最後にして1年に必ず1本やるようなプログラムピクチャーは無くなった。今ではもう流行らないのかな。同じ登場人物たちが同じ様にトラブルに巻き込まれ、大体同じように問題を解決してやっぱりいい感じで終わる。見るほうも「いつもと同じ」であることを承知の上で観にいく。というより、それを期待し楽しみにいくのだ。いつも違う、予想外の展開はいらなくて、予定調和の世界が全てなんだよね。寅さんも、ハマちゃんもいつも同じ世界にいて同じ様に生きていて欲しいのだ。
 毎年一本作られるような映画は今では難しいのかな。松竹は大沢たかおを主人公に添えて「築地魚河岸三代目」というシリーズを作っていこうとしたけど人気が出ず、途中で終わってしまった。大きな資本を投じて大作を作って、広告をバンバンかけるという手法が取られている今、逆のことをするのは勇気がいるのかな。「踊る~」シリーズとかピッタリだと思うんだけどなあ。