ラスト・オブ・モヒカン

the_last_of_the_mohicans_1992_580x859_728160ラスト・オブ・モヒカン
監督 マイケル・マン
出演 ダニエル・デイ=ルイス、マデリン・ストー、ジョディ・メイ

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でもかなりキテいたけど、今後「リンカーン」の公開もある事だし「ラスト・オブ・モヒカン」を鑑賞。もう何度目か忘れたけど、いつ観てもいい映画である。本来はラブストーリーなんだろうけど監督がマンなものだから、骨太の男のドラマになっている。登場人物それぞれに自分の価値観があり判断基準がありそれに沿って行動するんだけど、いちいちそれを声に出して説明する様な野暮な事はしない。表情や目、行動で全てを示すんだよね。それが一々格好いいのである。
それから、音楽とスピード感かな。特にラストシーンに向かう最後の五分は映像もストーリーも速度を増し、それに合わせて音楽も高ぶっていって、それら全てが最後に一つに合わさってクライマックスを迎えるんだよね、しかもほぼセリフなしで。
舞台は独立戦争前のアメリカで、イギリスとフランスが戦争をしてそこにインディアン達が巻き込まれていくストーリーでなんだけど、そこで描かれるのは男としての生き方、自己犠牲、絆や裏切りである。なので、そのままギャングとギャングの争いの映画に置き換えても全然成り立つ映画である。さすがマン印。

ジャッキー・チェンがアクション引退

 ジャッキーがアクション大作をもうやらないと発言したらしい。童顔だから感じないけど、ジャッキーももうすで58歳、当たり前とも言える。というより、ファンなら
「生きているだけで儲けもの」
と思っている人も多いだろう。放送コードギリギリのアクションスタント失敗シーンを見た時の衝撃は今でも忘れられない。僕の映画の原体験の一つにベータで見た「酔拳」があるし、その後の作品も定期的に見ているだけにちょっと寂しくもある。ジャッキーの日本を舞台にした「新宿事件」は衝撃的だったし、震災のときにもすぐに立ち上がって台湾の芸能人を集めて寄付を募ってくれたし、日本とのつながりも強い。REEBOKのジャッキーモデルも持ってたしね笑。政治的な発言が目立ってきた頃からアクションには本腰を入れていない感じだったし、自然な流れなのかな。
 とはいえ、こういうのって一寸先は闇だからね。プロレスラーの引退と同じで、いつ撤回されるかわからないとも言える。「エクスペンダブルズ3」に出演するんじゃないかという噂もあるようだし、まだまだわからない。
 ジャッキーの映画を見た次の日って、学校では皆ジャッキーになっているんだよね笑。皆見よう見真似で「アチョー!」とか言い合ったものだ。最近ではそういうキャラを持った俳優もいないし、ジャッキーのアクションは「アクションと暴力とは全く違うものである」ことを理解するのに凄く良かっただけに重ねて残念だ。