ラスト・オブ・モヒカン
監督 マイケル・マン
出演 ダニエル・デイ=ルイス、マデリン・ストー、ジョディ・メイ
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でもかなりキテいたけど、今後「リンカーン」の公開もある事だし「ラスト・オブ・モヒカン」を鑑賞。もう何度目か忘れたけど、いつ観てもいい映画である。本来はラブストーリーなんだろうけど監督がマンなものだから、骨太の男のドラマになっている。登場人物それぞれに自分の価値観があり判断基準がありそれに沿って行動するんだけど、いちいちそれを声に出して説明する様な野暮な事はしない。表情や目、行動で全てを示すんだよね。それが一々格好いいのである。
それから、音楽とスピード感かな。特にラストシーンに向かう最後の五分は映像もストーリーも速度を増し、それに合わせて音楽も高ぶっていって、それら全てが最後に一つに合わさってクライマックスを迎えるんだよね、しかもほぼセリフなしで。
舞台は独立戦争前のアメリカで、イギリスとフランスが戦争をしてそこにインディアン達が巻き込まれていくストーリーでなんだけど、そこで描かれるのは男としての生き方、自己犠牲、絆や裏切りである。なので、そのままギャングとギャングの争いの映画に置き換えても全然成り立つ映画である。さすがマン印。