踊る大捜査ってやつ

近所のレンタル店に行ったときに「踊る大捜査線」の新作が出ているのを見たのだが、ピクリとも興味が沸かなかった。最後に劇場にかかった一本がシリーズの最後を飾る最終作品であることをはし知っていたのだが、その時もまったく惹かれず公開されていることすらも忘れてしまっていた。僕は大ファンといううわけではなかったけど、TVドラマや最初の劇場版は好きで見ていたんだよね。そこまでは良かったんだけど、良くわからないスピンオフな作品が作られたり、常にガッカリさせられるような劇場版が続いてシリーズの魅力はなくなっていった様に思う。特に劇場版におけるレベルの低さは顕著で、ガッカリどころかイライラしていたことを思い出す。

「踊る~」はまた、TV局主導で映画を作って、これでもか!と宣伝を打って、ヒットさせる手法を確立し牽引した作品でもある。ドラマを映画化し、それを宣伝しまくってヒットさせる。良くも悪くもこの手法はあちこちで真似され、TV局が作る色んな映画が生まれていった。ある意味では罪深い作品であるとも言える。

新しいDVDが並んでいるのを見たとき、なんだかなーとちょっと寂しく思ってしまった。悲しいかな、「踊る~」にはちょっとした格式があり、なんていうか、「大規模バジェット大作映画としての踊る~」というのがあるんだよね。僕はそうではなく、もっとこじんまりとした小さな形でもいいから、「男はつらいよ」や「釣りバカ」のように1年に1本作るような、そんな作品として生きつづけてくれればいいのに、なんて思うのだ。大きな事件や派手な映像はいらないから、昔のTVシリーズの様にストーリーで引っ張るような作品のほうが合うと思うんだよね。

ナイキ エアハラチ

ちょっと前にとんねるずのノリさんが復刻されたナイキのハラチライトを履いていて、やっぱりカッコいいなあと昔を思い出した。ノリさんが履いていたのはソールがFREEになっているから復刻とは呼べないんだけど、それでもやはり独特な味があるスニーカーである。実は僕もこのハラチを見かけた時はいっきに心を奪われ、親からお金をもらって買ったのを覚えている。

nike-air-huaracheハラチの特徴といえばそのデザインもそうなんだけど、ハラチだけのエンブレムがあったり、このモデルだけ箱のデザインが違っていたり、ちょっとした特別扱いをされていたモデルだったんだと思うんだよね。ハラチは足の甲の部分は一枚布になっており、履くときはソックスに足を入れるみたいに履くのである。フィット感を追求した構造なんだけど、この発想が後のスニーカーや競技用シューズに広く使われている、今思えば画期的なモデルだったんだよね。そしてもう一つ、格好いいのか、格好悪いのかがわからない、不思議なそのデザインも特徴だと言わざるを得ない。これが僕が親に泣きついてかった初代のハラチなんだけど、今見てもビミョーだよね。だが、少年の僕はかかとまで伸びるあの黒いバンドに心を奪われたものだ。そしても悲しいかな、今もぜんぜん「アリ」だと思っている笑。

E38395E383AAE383BCE3838FE383A9E38381E383BBE38396E383A9E38383E382AFちなみにこれが後に出たナイキ エアハラチライト。デザインが格段に洗練されているねえ。結構あこがれたものだ。