嫌われ者

パリに行った時、早朝のカフェのTVで韓国の歌手のサイのあの曲がかかっていた。当時は「世界では流行っているけど、日本ではさっぱり」の頃で、 あ、本当に流行ってるんだ、
と思ったものである。

最近、この人があちこちに行っては叩かれているみたいね。セリエA試合前に1曲を披露したところ誰も歌を聴かず、ブーイングまで起こったらしい。ちょっと前にメジャーリーグを観戦したときも叩かれていたし、Green Dayのボーカルに「音楽界のヘルペス」なんて言われていたし、なんだか袋叩きにあっている。本人は叩かれるたびに「ヘルペスってかっこいいと思う。ありがとう」、と言ってみたり、イタリアでは
「現場の雰囲気もわからないでもない」
と物分りの良さそうなことを言っていて、余計に反感を買っている気がする。

そもそもローマvsラツィオってかなり危険な組み合わせだよね、たしか。その試合前にアレを披露するのもどうかと思うし、そもそも韓国vsイタリアと言ったら2002年W杯の八百長試合だよね。僕の中で「韓国・イタリア」といえば、一番に思い浮かぶのはマルディーニが延髄ギリをもらっている映像である。

ピリピリした試合前に歌うのは可愛そうな気がするけど、僕がイタリア人だったら流石にこれは忘れられないかな。まあ、この人にその責任は全くないけど。それにしても一番悲しいのは、この人がなぜここまで流行り、なぜ嫌われているのかを理解できないところだな・・。「マカレナ」とか「マイアヒ」的な一発枠の人だったのかな?