アイアンメイデン

憲法記念日ということで、右翼の皆さんが元気でしたね。声高に何かを叫ぶ彼らを、黒スーツをまとった男たちが仕切りに写真に撮っていたけど、あれが公安なのだろうか。

明治大学にちょっとした博物館があって、今日はそこに行ってみた。目当てはその博物館の「刑事部門」で、そこには「日本の罪と罰」と題された展示が行われている。江戸時代の罪人に対して使われた道具や拷問器具、拷問手法が紹介されているのだ。ヘビーな題材ではあるが、入場無料の小さな展示だから大したことないのかなと思ったら、満足いく内容であった。特に罪人に対する拷問の説明が詳細で、イメージできてしまってちょっと考え込んでしまった。よく時代劇とかで打ち首、さらし首、引き回しの刑ってきくけど、どれも本当に行われていたもので、当時と今では人権というか倫理というか、命の価値自体違っていたのだなと、思ってしまった。

興味深いものがあって、何個か写真を撮ってきた。image

これがキリシタンたちに究極の選択を迫った踏み絵である。絵というぐらいだから、ペラペラのものかと思ったら結構立派なものであった。イメージしていたよりぜんぜん厚い。キリストの姿も鮮明に描かれていて、キリスト教徒にとっては例え命を守るためであっても簡単には踏めないものだったのだろう。

もう一つ興味深かったのは、これimage

罪を犯した人に、罰として刺青を入れていたらしいんだよね。で、罪の種類や地域によって入れるデザインが違うのだ。その紹介なんだけど、現代の社会で刺青が持つアウトローな感じがすごく良く理解できた気がした。変な言い方だけど、ちょっとクールだったりするんだよね。

実際に貼り付けになった人や、さらし首の現場の写真もあって、白黒ではあったけどかなりインパクトが強かった。外国人が撮った写真らしいんだけど、彼にとって当時の日本はどう映っていたのだろうか。

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ちなみにこれが有名な「ニュルンベルクの鉄の処女」。知っている人も多いと思う。