china ver.

今更だけど、アイアンマン3には中国のみで上映される中国ver.があるんだよね。観た後にこれを知った僕は、映画の中で出てくる星条旗ペインティングをしたスーツが、もしや中国カラーになっているんじゃないか?と「自国バージョンだけ作る」その格好悪さを笑ってしまったけど、それと同じぐらい、いやそれ以上の改ざんをしているんだよね。

映画の最後のほうで、トニー・スタークが全ての原因になっている心臓近くの破片を取り除くシーンがある。普通ver.では手術冒頭のシーンだけ映りすぐに次のシーンになるんだけど、中国ver.ではなんとその破片を取り除くのは中国人の医師であり、中国の有名女優も看護士として映るのだそうだ。普通ver.に比べ手術シーンに長い時間を割いているらしい。実はアイアンマン3は中国資本で作られた映画であり、そういう意味ではアメリカ映画ではなく、中国映画なのだ。どうしても中国への目配せが必要なのだ。それだけでなく、人口からして中国マーケットは魅力的なんだろね。が、だからと言って結構印象が変わってしまうシーンを挿入したり変えたりするのはどうなのだろ。
と言うわけで、一番可哀想なのは中国の観客。知らない内に違う物を見せられてるんだから。海外に出た時に、
「あのシーンはさあ」
見たいな話になった時に違和感を感じるに違いない。笑
でも変な話、こう言う、その国の俳優を出して話題作り、って今後増えるかも知れない。実際当たっているらしいし、こうなったら日本でも十分にありそうな話だ。日本の俳優がハリウッド進出を果たすと大きな話題になるのは毎度の事だしね。