理屈抜きに

ブルガリアと言えばストイチコフ。世代が分かりますねえ。

代表戦で川島が決められたシュート、すごかったね。あの空気の上を「滑る」感じは実に面白い。進んでいる方向も速度もイマイチ把握できない弾道、憧れる。いつかそんなシュートが蹴れるようになりたいものだ。

全てのスポーツに言えることだけど、経験や知識が増えていくと失っていくものってあるよね。ちょっと上手くなると余計でムダだと思われることをしなくなったり、自分に対し現実的な枠をもうけてしまってやる前から限界を決めちゃったりする。もちろん、僕は今からロナウジーニョにはなれないかもしれないけど、ロナウジーニョに対して素直な憧れを持ち続けることが出来れば、今よりは近くまで行けるはずだ。全ての始まりにはこういった初期衝動があって、上手くなったり、長く続けたりするための燃料なんだけど、保ち続けるのはそう簡単なことじゃない。ここが長く続ける人とそうでない人の別れ目だったりするのかな。こういう理屈じゃない部分こそ大事なのかもね。

権利

w_10僕は世代ながら、全く通ってこなかった道にNIGO氏のブランド、BAPEがある。ご存知、お猿さんのあのブランドである。本物より、フリマとかで外人が売っているパチものを見た回数の方が多いかもしれない、それほどに有名なブランドである。最近知ったんだけど、NIGO氏はBAPEから降りるらしい。このニュースを聞いたとき、自分で立ち上げたブランドを降りるの?なんだそれ?と僕は不思議に思ったのですが、実は何年か前に台湾の企業にアベイシングエイプを手がける「ノーウェア」を売っていたのだ。なんでも10億に近い負債があったとかで、その負債込みで会社を買い取ってもらった、というのが流れらしい。その後、2年間はブランドのディレクションに携わる契約だったのだが、その二年間もいよいよ終わる、という事なのだそうだ。

自分が作ったブランドから自分がいなくなるのもどんなものか、ちょっと不思議な感じである。ビジネス面で考えればなにもおかしなことはないんだけどね。よく、歌手が自分の歌を歌う時に使用料を払うことがある、という話は聞くけど同じようなことなのだろう。

派手好きで顕示欲の強い人ってイメージがあったけど、これからはどうするのだろ。