ボリショイ

休みの締めとして、ボリショイサーカスを観覧。サーカス自体初めての体験で、感動しました。実際に自分の前で起きているものには圧倒的な説得力があって、なんていうか、抗う事もできずに心を持って行かれる、そんな感じであった。
向こうではジプシーに対する差別みたいなものがあり、子供をさらうと言われていたんだよね。興行を終えたサーカスが去った後、町から子供が何人かいなくなっている、みたいな都市伝説もあって。もちろんそんな事はないんだけど、ロマ(ジプシー)が嫌われているのは事実。フランスでも、スリなどを行うことから気をつけるようにと再三言われたものだ。

そういう話を思い出して開演を待つ。実際始まってみたら、どの国のどの文化にも受け入れられるように調整されているなあ、なんて思ったら最後の方で馬を使った素晴らしい演目があって、移動する民族であったロマ文化を垣間見えることが出来た。しかもこれがすごい格好いいんだよね。まあ、実際にボリショイがロマ文化を次いでいるかどうかは不明だけどね。

演目と演目の間に場の空気を整えるピエロ、ジャグリング、空中ブランコ、どれもまねの出来ない素晴らしさだし、「今この場、目の前で」起きている事に大きな説得力と迫力があった。それから、当たり前の話かも知れないけど、失敗しないんだよね。空中ブランコなどは見てるだけでドキドキもので失敗してもらっちゃ困るし、ジャグリングではかなり客席の近くまで投げているから、失敗したら客に怪我をさせる可能性もある。どの演目にもそういう緊張感がみなぎっていて、ついつい引き込まれちゃうんだよね。間に15分程度の休憩があるけど、運営側のためのものではなく、客の力を抜くための休憩かも知れない。

というわけで、初のサーカス観覧はかなりの満足である。いきなり会場が暗くなって、スポットライトが点り、一気に非日常が始まるあの感じ、いいね。

 

 

久しぶりに

今日はフロリ創成期メンバー何人かと、セビボスと久しぶりに食事。特に黄色いケルメのあいつとは6、7年ぶりの再開だったが全く変わっておらず、間に流れた時間を全く感じなかった笑。よく言われることだけど、長い間会っていなくても会った瞬間にその時に戻れる、というあの感覚は本当で、空気感というか雰囲気は中々変わらないものである。

10年前の出会いが未だに続いて何だか不思議な感じがするが、そう普通にある事でもないのかも知れない。近況報告や懐かしい話に花が咲くなか、今まで過ごした時間も愛おしいけど、今後もこの関係がもたらしてくれるであろう時間に思いを馳せた夜であった。