ワールドカップ面白い

 ブラジルの大敗。優勝を義務付けられた中でのこの終わり方。決勝で1点差で負けるとかPKで負けるとか、ライバルのアルゼンチンに負けるとか、数ある負け方の中でも一番予想できなかった終わりかただろうけど、ある意味あきらめがつく幕引きなんじゃないかと思ったりする。エースを失い、精神的支柱も失い、潔く跡形もなく散ったとは思えないだろうか。まあ、ブラジル人はきっと消化できずに4年後までに引っ張ることになるだろうけどなあ。
 普段はサッカーを見ない僕だけど、ワールドカップの試合は面白いななんて思ったりしている。ユーロや各国リーグでの試合の方がサッカーとしてのレベルが高い、と良く聞くけど、祖国のシャツを着ている男たちの気合の入りっぷりには惚れ惚れする。目を閉じ、国歌を大声で叫ぶかのごとく歌う姿。そこに純粋なナショナリズムの何たるかを感じるわけじゃないけど、自分の国を愛すことには意味があるんだってことを感じさせられるんだよね・・。彼らのほとんどはプロの選手で仕事場では同僚だったりするし、普通の人の何倍も稼ぐ人たちなんだけど、それでも自分の商売道具である体を投げ出しでも守りたいものが国歌や国旗やユニフォームにあるってことだよね。
 僕は決勝でメッシとネイマールが抱き合う美しいノーサイド姿を期待していたけど、それがかなわない今、アルゼンチンに優勝して欲しいと思う。メッシは実はネイマールからもらった何かを身につけていたとか、そういういい話、作って欲しいな笑。