志半ば

有名人が亡くなる度にいい人に持ち上げられる光景がなんだかなーって感じである。僕は歌舞伎の事は全く無知なのでどれほどの偉人が亡くなったのかは理解出来ていないが、言われているほどの人だったら、亡くなった本人が一番悔しいに違いない。きっとまだまだやるべき事、やりたい事は山ほどあったことだろう。
昔、仕事場を異動になった時に凄く悔しい思いをした事がある。進めていた企画がいい感じで実り、後は収穫だけというタイミングで異動の指令書が届いたのである。なんてタイミングだ!と思ったけどその何年後かに全く同じ事があって、その時に悟ったのは

「人生、何もかもが常に途中なんじゃないか?」

ってことである。いつ、どのタイミングで変化が訪れても何かしらは進行の途中である。全てが丸く収まるタイミングなんてないんだよね。
というわけで、歌舞伎の人も偉い人だっただけに色々と志半ばだったんだろうけど、ささやかな人生を送っている一般人の僕らだって同じなはず。やりたいことはやれるうちに、やりたいうちに、出来るうちにやらないと。