年末進行

 今日あたりから朝の時間帯の交通量がめっきり減っている。いよいよ世の中が締めに入ろうとしている。
 TVもそれにならい、特番ばかりで非常につまらない。1年を振り返るまとめ番組も多く、どこも同じネタを扱っている。特に芸能スキャンダルは見ていられない。シオヤシュンの映像が流れるたびに、芸能人は大変だなあと思う。事件が熱かったときも報道され、風化が進んでやっと世の中からその話題が消えたと思ったら、年末にまた報道されるわけでしょ?自業自得とはいえ、何回恥をかけばいいんだ?って話である。まあ、芸能人にとってそれも一つの名を売る行為ではあるから、必ずしもマイナスばかりとは限らないが、なんとも因果な商売である。

松井

 松井がメジャーに行った時、世間の祝福モードの裏には「裏切り者」という空気が少なからずあった。本人も記者会見でそういうぐらいだから、よっぽど強いものだったに違いない。日本球界に復帰しない理由には自身の美学以外にも、「裏切り者と呼ばれた球界には戻らない」という意味もあったんじゃないかと思ったりする。そういう意味では松井は日本球界の何かを背負い、背負わされたと選手だったと言える。選手としてだけでは評価されない、他の何かを求められ宇存在だったのかな。前にも書いたけど、僕の世代にとって松井の存在は特別なものなんだよね。今日で一時代が終わったことを感じる。
 今思えば、苦しい道を歩いた最後の3年のキャリアは意味深いものになりそうだ。エリートコースを歩いてきた男が違う世界を体験したわけで、それは王や長島など、歴代のスーパースターが通ってきていない道でもある。日本球界でもメジャーでも、頂点を極めながらもどん底に近い舞台も体験している選手はそういないはず。現在のジャイアンツや日本の球界における松井の立ち位置はわからないけど、色んな意味で先が楽しみだ。