マント

昨日、「ダーク・ナイト・ライジング」のDVDをかけたら、新作のスーパーマン「Man of Steel」の予告が入っていた。最後まで見ないと何の映画なのか分からないような意味深な予告編だったけど、とにかく画が綺麗で期待が高まる映像だった。監督が「300」や「ウォッチメン」のザック・スナイダーだから、それだけでも首を長くして待つ価値がある。
 で、この予告編でガキが首に赤い布を巻いて歩き回るというシーンがある。このシーンを見て「あ、スーパーマンのことか!」と観客は気づく。あの赤いマントは一つの記号であり、スーパーマンの「印」なんだよね。スーパーマンだけでなく、ヒーローのマントというは子供心にグッと来るもので、不規則に風になびく姿は今でも格好いいと感じてしまう。「ダーク・ナイト・ライジング」でも鉄塔に登ったバットマンがマントをなびかせながらゴッサムシティを見下ろすただ格好つけるだけのカットがあるんだけど、やっぱりカッコいいんだよね。
 まあ、よく考えるとマントはかなり不要なもの。戦うとなったら邪魔にもなる。踏まれたり引っ張られたりしたらお終いだ。ピクサーの「ミスター・インクレディブル」でもそこを追求していて、マントのないコスチュームがいいという下りもある。実際「ダーク・ナイト」でもバットマンがマントをしたままバイクに乗るときに、タイヤにマントが絡まるんじゃないか?とちょっとドキドキしたりする笑。マントはあくまでも一つの記号であり、ヒーローファッションなのかな。
 で、数あるヒーローの中でも一番のカッコいいマントはずばり「SPAWN」のマントだろう。スポーンがヒーローであるかどうかは微妙だけど、そのマントには他のヒーローにはない邪悪さがあり、まるで生きているかのように動いたりする。

この映画の評価イマイチだけど、1:30秒の登場シーンのマントの映像だけは誰もが絶賛だ。